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研究紹介

■移ろいに関する研究

日本は四季があることにより、日々移ろう自然環境と共に我々は生活している。それは太陽高度の違い、周辺環境の変化に大きく影響している。また、朝から夜にかけての時間変化により、照明、日射、陰影により、建築ファサードの表情は多様に変化する。建築ファサードの季節や日時による雰囲気の変化の様態を理解することは、今後の設計における基礎的資料になり得ると考えられる。

藤本晃史 宮澤麻奈 

■建築遺構が有する空間の雰囲気の研究

 

近年、長崎にある軍艦島のような時代・背景がある遺構が世界遺産に登録されたように再評価されている。では、なぜ人々がこのように評価するのか、それは建築が朽ちていく姿・形に哀愁と美しさを覚える傾向がある。本研究ではその建築遺構の独特な魅力が我々にどう影響を与えているか研究し評価する。

滝本侑成

■ベビー休憩室の内部空間における研究

 

ベビー休憩室は商業施設などへの導入を進めているが明確な設計指針があるわけではないため、本研究では、現地調査により各施設のベビー休憩室のゾーニング・環境を分析し、ベビー休憩室の授乳スペースに着目して、授乳椅子の配置、間隔などを把握することで設計上の課題を明確にすることを目的とする。

 

杉本亜美、山内一輝

【近年の論文】

ベビー休憩室内のゾーニングと授乳スペースの設え

 乳幼児連れの動線を考慮したベビー休憩室における配置計画に関する研究(その4)

ベビー休憩室利用者による利用評価

乳幼児連れの動線を考慮したベビー休憩室における配置計画に関する研究(その5)

■ゲニウス・ロキに関する空間構成の研究

ゲニウス・ロキとは中村雄次郎氏による「それぞれの土地が持つ固有の雰囲気であり、歴史を背景にそれぞれの場所が持っている様相」と定義している。

 

一般にゲニウス・ロキの概念は建築、ランドスケープにおいてその場所の歴史的背景、変遷や現在のその場所の持つ雰囲気を考慮する必要があるとされている。

本研究では、ゲニウス・ロキによる固有の雰囲気を感じられる空間を調査し、空間の印象、空間構成がゲニウス・ロキとどのように関与するのかを明らかにする。

 

臼杵大地 渡部未来

■サービスエリアに関する研究

本研究では、休憩施設を評価する視点場として、駐車場から見た建築ファサードに着目し、休憩施設の建築ファサードの色彩構成とその空間が人々に与える心理的評価の関係を後述の実験・分析方法を用いて検討し、設計時の参考となる建築計画的資料を作成するための基礎的知見を得ることを目的としている。

 

 豊原英俊 泉田倭志

【近年の論文】

・テーマパークのイメージと色彩構成の相関分析:菊地厚希

・建築内部空間における色彩嗜好と心理的評価の研究:菊地俊昭

■西洋絵画に描かれた空間の研究

 

私たちが生活する空間は3次元で構成されていますが、空間を表現する方法は2次元の媒体で表現されることが多くある。その中でも透視図は、建築の見え方を表現するのに有効であり、本研究では西洋絵画を対象とし、理解しやすい画面表現のための基礎的知見を得ることを目的としています。

渋谷沙季 吉本美江

 

■回遊式庭園におけるランドスケープの研究

 

古くから、日本庭園では視覚的要素を配し、形式を見せるための工夫が多く見られる。

その中でも、回遊式庭園では苑路を回遊していくにつれ、情景が次々に展開し、変化に富んだ空間体験を与えてくれる。本研究では、回遊式庭園のシークエンス構成における分節化された空間の構成要素と心理的評価、空間の作られ方を明らかにする。

 

 長谷川夏未 松浦里奈

【近年の論文】

・風景構図の釈明学的考察
-座観式庭園のランドスケープの構成に関する研究(その1)-

・断面形状パターンと風景構図の分析
-座観式庭園のランドスケープの構成に関する研究(その2)-

 

 

■映像表現における情動と空間構成の研究

 

本研究では映像表現において建築や空間が観客の情動に与える効果について研究する。映画という限られた時間のなかに圧縮・抽出された空間構成によって受ける印象を心理的側面から分析し、映画特有の空間構成と心理的変化について知見を得るとともに、実際の設計で劇的な空間を作り出す手がかりを得ることを目的とする。

瀬尾晏子

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